遮熱・断熱・防水工事

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防水工事とは


建築物における防水とは、降雨水や生活用水などを遮断し、漏水を防ぐことを目的としています。
建物外部の水が室内に侵入するには、「水が存在すること」
「水が通過する隙間があること」「水を移動させる力が働くこと」
の3つの条件があり、いずれか1つを除くことにより、
水の侵入を防ぐことが出来ます。

防水工事ではこのうち隙間・移動力を防ぎます。
防水は形状により大きく分けて、面状のメンブレン防水と線状の
シーリング防水とに分けられます。

日射反射率

(日本ペイント ホームページより)
日射反射率とは、太陽の光エネルギーをどれぐらい反射するかを表す指標のこと。
この数値が大きいほど、遮熱性能が高いことを意味しています。比較図(上の図1)からもわかるとおり、遮熱塗料はより多くの赤外線を反射するため、その分の熱エネルギーの吸収を抑えることができ、室内の温度上昇を抑える効果が期待できると実証されています。
 

断熱塗料とは


遮熱塗料が熱の原因となる赤外線を反射することにより、表面に受ける赤外線量を減少させ、表面温度の上昇を妨げることが
目的の塗料であるのに対し、一方の断熱塗料は、そのような遮熱塗料が持っている特徴は無く、熱を断つ(遮断する)ことが
出来る特徴を持った塗料です。

塗膜表面の温度は時間が経過するにつれ、内部に進行していきます(熱の伝導)。この進行する熱(伝導熱)を、遮断することが出来る塗料が断熱塗料です。
通常の塗料(塗膜)の場合では、すぐに熱が内部に伝わってしまうことになりますが、この断熱塗料の場合は、ある程度、
熱が内部に伝わる時間を遅らせることが出来る事となり、内部の温度上昇に対する時間を抑え、結果的に内部の温度上昇を抑えることが出来ます。

ただし、塗料の場合の断熱という意味合いは、一般的な断熱材での考え方とは異なる側面があります。
通常の断熱材は熱エネルギーが通過しにくい素材をその素材の厚みによって、進行する時間を遅くします。
従いまして、グラスウール(熱エネルギーが通過しにくい素材)を50mmの厚さで設置することで断熱性能を持たせたり、
また、厚みを50mmから100mmに変更したりしてその性能を高めたりします。

一方、断熱塗料の場合は、熱エネルギーが通過しにくい素材の塗料で塗装を行ったとしても、必要となる厚みが十分に取ることが出来ません。 塗膜自体の厚みは通常50μ程度。仮に厚みがあったとしても1~2mm程度しかありませんので、
通常の断熱材と比べますと、全く比較にならないほど薄いものです。

断熱性能だけ比べるとするならば、一般的な断熱材のほうがはるかに性能は良いといえます。
従いまして、塗料の場合は断熱塗料のみで使用するとそれほど断熱性能は上がりませんので、
ほとんどの場合、遮熱塗料と組み合わせて使用することが多いようです。

遮熱塗料によって、表面の温度上昇を食い止め、その表面温度の内部への進行を断熱塗料によってある程度防ぐことが
一般な断熱塗料の使い方になります。

塗料によっては、内部に進行している熱エネルギーを、塗膜内部の素材により熱エネルギーの反射作用を働かせて、
さらに進行を遅らせている塗料などもあります。遮熱塗料の製品の豊富さに比べますと、
断熱塗料で上市されている塗料の数は非常に少ないです。

遮熱塗料・断熱塗料により期待される効果と建物構造


遮熱塗料・断熱塗料どちらも、室内温度の上昇を防ぐ目的で使用されますが、ここで一番重要なことは、
どのような構造の建物でも一定して同じ効果は得られないということです。

建物の用途や形状により、既存の断熱設備がどれくらいあるかによって全く違った結果になります。

一番効果が出やすいと言われている建物は倉庫や工場(例外もあり)になりまして、これらの建物の場合は、
ほとんど断熱材などの断熱層がない場合が非常に多いため、比較的一番効果が出やすく、
また、節電効果も期待出来ると言われております。